平成10年頃にまとめられた豊浦の民話です。

豊浦の民話 - 「十二山の大蛇」

 むかし、由良の十二山に大蛇が棲んでおり、楮の浜の田畑や山にかよう百姓たちが、時どきその姿をみつけては、恐ろしさのあまり気絶するやら、逃げかえるやらして、通行もできないようなありさまだったそうです。  その頃、楮の浜に田 […]

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豊浦の民話 - 「鴨助山の老狐」

 むかし、由良の鴨助山に、おさん子、おだ子の二匹の老狐が棲んでおり、その子孫が多く、付近の山一帯が狐の山であったそうです。  そして、この狐たちは、あんまり多いので食物に困り、泊の三岩の浜へたくさんの子狐を連れて出て来て […]

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豊浦の民話 - 「きつねととんち小僧」

 むかし、いまの三瀬駅の裏山あたりに、りょうがん寺というお寺があった頃のお話しです。  その頃、このあたりには、きゅうえもんという家と、よそぅえもんという家があるばかりで、やせた棚田が、小さく扇型に区切られて降矢川まで続 […]

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豊浦の民話 - 「晦日なぐれ」

 由良には、古くから語り継がれてきた悲話に、晦日なぐれという海難物語りがあります。  むかし、天明の頃に、由良の浦には七そうの鱈釣舟がありました。その船は、一そうに若者六人づつが乗っり組み、艪で漕ぎ茣蓙でつくった帆をかけ […]

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豊浦の民話 - 「下男三人」

 昔、三瀬にお金持ちの家がありました。そこには下男が三人もいて長らくつとめました。そしてその三人は働きもので、主人かたほめられ、いつでも家にかえる時はなんでものぞみのものをやるから、こんど家にもどって「よめ」でもとるがよ […]

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豊浦の民話 - 「あしだのばけもの」

 昔、今はないあき寺がありました。この寺に、日暮になるとばけものがでて、おどるような音がするので、近所の人はみんな夜になるのをいやがりました。  ある時、村の若者があつまって、えんの下にくぐってみたらアシダがあった。なん […]

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豊浦の民話 - 「道師川原」

 昔、三瀬の川には水無の方まで「川いお」が上っていました。  木枯の吹きはじめたある朝早くから若者たちが「川いお」とりをしているとぼろぼろの「けさ」をかけた貧しげな身なりの坊さんが大きな荷物をせなって通りかかりました。そ […]

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豊浦の民話 - 「お伊勢まいり」

 昔、三瀬にもさまざまの事がありました。  お金もちの兄さんが、仕事もいやだし、お伊勢まいりにでもと思って家を出ました。  あちらこちらを見物しながら何日もかかってお伊勢様の近くにくると、若い女が、どこまで行くのですか、 […]

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豊浦の民話 - 「はちのおんがえし」

 昔、三瀬にも、若者のあそびばがあって、たくさんあつまりました。  お盆もすぎて、秋らしくなるようなころでした。仲間の一人が、酒田の本間様がむこをさがして、立札が出たと話しました。  すると、一人の若者が私がいってみよう […]

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豊浦の民話 - 「じんのすけぢぢい沢」

 その年は、三瀬の浜で鯖や鯵がたくさんとれました。  ある秋の日のこと、じんのすけという家のおぢいさんが、隣り村中に鯖売りに出かけました。  水無の村中を通り、稲杭の立ち並らぶ田んぼを過ぎて、二口橋のあたりまできた頃、ま […]

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豊浦の民話 - 「猿の嫁になった三番娘」

 ある、ぢさまが、粟の草、とつさ、えたけど、そしたでば、粟の草が、モッコモッコて、おえで、いだけでもの、取りたで、ななぐで「ウーンこの粟の草、とてける人あったら、おれどさ、娘こ、三人あるさげ、どれが一人けるどもやー」…… […]

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豊浦の民話 - 「アワブクとコメブク(其の一)」

 茶もれの子と本妻の子とあって、ほら、わの子さは新しい、ええテンゴこせでモダセで、背腹の子は、昔のボロボロどきれだテンゴたがかせで、栗拾うさえげてやたど。  そうしたでばの「アワブクやーコメブグの先なて、拾わねもんだぞー […]

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豊浦の民話 - 「アワブクとコメブク(其の二)」

 茶もれの話だば、なんぼでもあるー、今だば茶もれほど、えもの、ねども、昔は、なんぼがし、茶もれが、いじめだ、もんだなで、昔、毎日学校さ、えぐての、弁当がら、なにがら、、みんな別で……。  そだ、大山の祭り見の話でも、しが […]

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豊浦の民話 - 「“あば”と鬼」

 嫁と姑がまるで仲がわるぐで、にぐぐでにぐぐでのォ。毎日毎日姑さのォ、おにがらくわえでこえ、くわえでこえて、そうでもの、ばばは、もしょくなくで、もしょくなぐでのォおにの山さ杖ついでえたけどォ、毎日毎日そわえるもだもの、ば […]

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豊浦の民話 - 「うばふところの古狐」

 昔は汽車も自動車もねもださげ……三瀬から町さえぐなは、みな降矢のほう、えたもだでんだ。  さごめり(伊勢参宮のこと)えぐごきなの、町はずれまで、村うぢ酒だでら、もぢこぼれだでらたげで、見送たもんだ、どのころなの、こげ、 […]

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豊浦の民話 - 「孝行むすこの伊勢参り」

 昔は、伊勢参りも仲々大変な事でした。三瀬から歩いて九十日百日もかかりました。長い長い道中ですから病気する事もあります。宿屋や休み所で泥棒にだってあわないとは言えません。お金もたくさん必要でした。  ですから一生かかって […]

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豊浦の民話 - 「村人と殿様」

 孝明天皇の頃でしたでしょうか、いつごろでしたか忘れてしまいましたが……その頃、お年寄りが、たいへんそまつにされるので、殿様はかわいそうでかわいそうでなりませんでした。  殿様は「お年寄りを他国につれていって幸せにするか […]

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豊浦の民話 - 「もちくいぼう様」

 昔、水無のある家に一人のぼう様がとまりました。  そのぼう様はもちがだいすきでした。  なんだかもちのにほいがするようだがたべさせもしない。  みんななるのをまってたなの中をさがしてみたらもちがたくさんあるので、たべた […]

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